当院の精神保健福祉士が、日本デイケア学会 第31回年次大会横浜大会に参加しました
社会的処方としての精神科デイケアの可能性
日本デイケア学会 第31回年次大会横浜大会に参加しました。
今回の学会では「健康の社会的決定要因(SDH)」に着目し、社会的処方としての精神科デイケアの重要性や、これからのデイケアのあり方について学びました。
社会的処方としてのデイケア
健康には、病気や身体の状態だけでなく、経済状況や社会とのつながりや生活環境など、さまざまな社会的要因が関係しています。
社会的処方とは、医療だけでは解決が難しい生活上の課題に対し、地域の活動や人とのつながりなど、医療以外の支援につなげる取り組みです。
学会では、デイケアで行われている運動や創作、趣味の活動、仲間との交流なども、社会的処方の一つとして捉えられることを学びました。
こうした活動は、心身の健康を支えるだけでなく、社会的な孤立を防ぎ、地域とのつながりを育む役割を担っています。
多職種で考える、これからのデイケア
プログラムの再設計をテーマとした講演やグループディスカッションでは、利用者さまの高齢化やスタッフ不足など、各病院が抱える課題が共有されました。
その一方で、利用者さまの主体性を大切にした活動や、地域と関わるプログラムなど、新たな取り組みも紹介されました。
また、精神科デイケアの強みとして、医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士などの多職種が連携し、生活全般の幅広い相談に対応できることが挙げられました。
利用者さまが地域で安心して暮らすための生活基盤づくりや、働く前の経験を積む場としての役割も、デイケアの大切な機能です。
今後のデイケアに向けて
今回の学会を通して、社会的処方は特別な取り組みではなく、利用者さまの「やってみたい」という気持ちを一緒に実現することから始まるのではないかと感じました。
利用者さま一人ひとりの生活背景や思いを理解し、医療的な支援に加えて、社会とのつながりや地域での役割を育むことが、より豊かな生活につながると考えます。
今後も、利用者さまの思いを大切にしながら、多職種で協力し、地域との連携を深めていきたいと思います。
そして、地域に開かれたデイケアとして、利用者さまが自分らしく安心して暮らせるよう支援していきます。